こいのわだより

~開催されたイベントやセミナーの報告など~
「結婚相手は、条件だけじゃなくて、自分がどう動くべきか考えられる人かどうかを見たら?」こいのわカフェ成婚カップルインタビュー  【オンライン】Cafe&Gallery Puu…後編

前編に引き続き、結婚を決めた理由、結婚後のおふたりの変化、こいのわ会員のみなさんへのアドバイスをうかがいました。

インタビュー後日、Mさんから「実は・・・」の深いお話をお聞きしました。

 

Yさん(夫)・Mさん(妻)

 

Q.「この人と一緒に生きて行こう!」と結婚を決めた理由をお聞かせください。いつ頃から結婚を意識されましたか。

Yさん

オンラインで出会って、1年以内に結婚したんですけど、言い合いやケンカになることもあって。どんなに言い合いをしても、分かり合おうとする姿勢を感じたことが一番です。

Mさん

家族を大切にするところ。私の親も大切にしてくれるところ。猫も含めて(笑)、私が大切に思うものを一緒に大切にしてくれる。あとは、彼のお父さん、お母さんを好きになったことも大きかったです。

お母さんが気を遣わなくていいよと言ってくれて、ほんとに気を遣わなくても大丈夫(笑)な感じのお母さんです。

口下手だと言いながら、2時間電話で話してくれたこと。

わかりやすく感謝の気持ちを伝えてくれるので、自分の居場所や役割をすごく感じられることが嬉しかった。

彼といると、受け入れられている安心感もあり、自己肯定感も上がって居心地いいなと感じたのも決め手の1つです。

料理は好きじゃないけど、役に立ってると実感できるので続けられてます。

センター

結婚して2年たったからできる話ですね。実感がこもってる!

 

Q.プロポーズはどんな風に伝えられましたか?

Yさん

僕からなんですけど、詳細は秘密にさせてください。

センター

もちろん、お二人の大切な思い出ですから!

 

Q.どんな夫婦、家族になりたいですか。

Yさん

Mさんの家族、僕の家族も含めて、お互いをいたわりあってみんな元気に健康に過ごしていきたいなと思っています。相手のことを気遣いながら、仲良く過ごしたいです。

Mさん

お互いの大切なものを大切にしていきたいですね。ぶつかることもあるけれど、ちゃんと話し合いができて力をあわせられるといいなと思います。

力を合わせて色んなことに立ち向かえるそんな関係を築いていきたいですね。 

Yさん

深刻な話もそうじゃないことも、話し合って折り合うところをみつけていけばいいかなと思っています。

 

Q.入籍のエピソードを教えてください。

Yさん

婚姻届を1月1日0時過ぎに提出に行ったんですけど、守衛さんが仮眠してらして慌てて着替えてこられて。雪が降る寒い日でした。

Mさん

元旦だから他にも誰かいるかなと思っていたら、私たち以外誰もいなくて。

彼の勤務がシフト制なので、結婚記念日も一緒にお祝いできないかもしれないので、絶対忘れないお祝いムードの日にしたんです。

 

Q.結婚してよかったこと、変わったことがあれば教えてください。

Yさん

これまで他人だった二人が一緒に暮らすので、摩擦もあるけど、相手を思いやることが必要だなと身に沁みて感じてます。

まだ、発展途上ですけど。

お互いの気遣いや思いやりで毎日を積み重ねていければいいかな。

Mさん

違う視点の二人なので、世界が広がった気がします。変わらず二人ともボサノバが好きで、ドライブ時に聞いてます。

あと、気軽にどこでも行きやすくなりました。

Yさん

でかけたときにたまたまテレビの取材に遇って、喜んで取材をうけたらニュースに出ました。

一緒に出掛けられる気楽さがいいです。

Mさん

「ありがとう」を言ったり、言われたりすることがすごく増えました。親との距離感もいい意味で変わって楽になりました。

独身のときは、誰かに貰った物で人と繋がっている気がして、物を捨てられなかったけど、過去や物に拘らなくなりました。これも安心感ですかね。

独身の知り合いから、「紙きれ1枚で何が変わるの!」と言われるんですけど、変わるんですよね。

結婚を前提に付き合っていたとしても、婚姻届を出していないときは、はっきりした安心感はなかったです。

不思議ですね~。結婚の不安より安心感が勝ちました。

 

Q.マッチング後のセンターからメッセージを送るカップルフォローについて感想をお聞かせください。

Mさん

婚活してるってことを馬鹿にされそうで友だちにも言えなかったんです。だから、唯一の相談相手でした。

すごく親身になってくださるので、あまりボランティアさんを悩ませてもいけないなとも思ってました。

でも、もっと幅広くいろんなお話もできたらいいなとも思ってました。

ボランティアさん

お二人は心を開いてくださったので、すごく嬉しかったです。お送りするメッセージでいいのかどうかもわからなくて、迷いながらメッセージを送ってました。

あっという間に入籍、もうこれで終わりかと思うと嬉しいのと同時に寂しくて。

センター

そこからの二年越しの今日を迎えられて本当にうれしいです。

ボランティアさん

再会できて本当に幸せです。

お二人

フォローのメッセージは心の支えでしたね。

Mさん

今、独身の人に相談されたら何を言ったらいいんだろうと思いますもの。フォローが大変だってよくわかります。

 

Q.婚活で大変だったことがあれば教えてください。

Yさん

それぞれの婚活イベントで色々な人に出会うのですが、それぞれ考え方が違うので、合わないことが多かったような印象があります。傷つくこともあるし、傷つけてしまうこともあるし、大変でしたね。今思うと。

Mさん

イベントでは、話のネタを準備するのが大変。初対面で、いきなり根掘り葉掘り聞くわけにもいかず、時間も限られているし。

気の合う人とは時間が短く感じられるし、そうでない人との5分間はめっちゃ長い(笑)。私の会話力がないのかなと思ったり。

イベントでは、相手がかなり年下だと怖気づいてしまって、自分との闘いでしたね。

参加する勇気を持つのも大変でした。条件を気にすることもあったし。

 

Q.現在婚活中のこいのわ会員の皆さんへ一言アドバイスをお願いします。

Yさん

自分自身を大切にして、息抜きしながら活動してほしいです。婚活は、人との関りなので、傷つくことも疲れることもあるけど、ご縁に繋がらなくても楽しいひとときを体験できるので、楽しむくらいの気持ちの余裕を持ってイベントに参加したらいいんじゃないかと思います。

Mさん

イベントのときだけ繕うのは難しいかなと思います。そのときだけ着飾っても、普段使っている言葉遣いや雰囲気が思わず出てしまうので、普段の生活を大切に、気持ちを充実させるようにこころがけるのも大切かなと思います。

あと、結婚は新生活を始めるのにお金が必要。婚活しながら、貯金はしておきましょう(笑)。

 

***後日少し深いことも女子トークでお聞きしました***

≪人生の先輩≫

Mさん

女性は35歳までと、35歳を超えると周囲も含めて変化がある気がします。。

女子特有のマウントとる感じや傷つくことも言われる気がして、同年齢の人には逆に相談しづらい。

センター

職場の方に信頼できる人がいらしたんですよね。

Mさん

その方は仕事人間で、育児や家事は全て奥さん任せのザ・昭和みたいな60代半ばの男性です。

ですが、家族仲が良く、とても楽しそうな家庭です。イメージだと、家族のことをおざなりにしてきて、奥さんや子供は不満を溜めている家庭なのかなと思っていたのです。そうではなかったので、その方にいろいろと結婚について相談してました。

結婚相手は、条件だけじゃなくて、人としていい加減かどうかをみたらどうか。仕事にどんな態度で向き合っているか、人が見ていないところでどういう行動をとっているのか。例えば、誰か見ていなくてもごみがあったらすぐ拾える、職場で休みの人の業務も気にするとか、それが人としての能力だよ」と言われたんです。

「職場でそんなことができる人なら、家庭でも相手を見てどんな行動をしたらいいのかわかるんじゃない?自分がどう動くべきか考えられる人かどうかを見たら?

そのアドバイスに私は共感したんです。Yさんを見てると、損得ではなく自分の出来ること、すべきことを考え行動できる人だなと思っていたので。

結婚が決まってからは、娘を持つお父さん目線でのアドバイスもいただきました。両家の顔合わせの時、相手のご両親への接し方、もてなし方とか具体的に教えてもらいました。

親の世代とはきっと価値観が違うけども、親の考えや価値観にも耳を傾けたほうがいいとのアドバイスもいただきました。

姓をどちらにするか話し合ったときは、親の思いを尊重して、私が彼の姓にすることにしました。喜んでもらえたのでよかったです。

結婚は二人のことだけど、二人で決めたことを押し通すよりは、回りの人たちの笑顔が増えた感じがしました。私たちにはこのやり方が合っていました。

センター

いい人生の先輩ですね。

Mさん

今は職場で結婚、婚活の話はタブー視されてるので、中には頼るところがなくて誰にも相談できない人もいる気がします。

 

センター

見えない力は待ってても向こうからはやってこない。お二人は自分で引き寄せたから今があるんでしょうね。

Mさん

お互いに努力を重ねてきたものが形になったかなと、今は思います。

 

≪宗教について≫

Mさん

Yさんが気になってたようです。すごく言いづらそうでしたけど、付き合うタイミングで宗教のことは聞かれましたね。でも聞いてくれたのがよかったです。婚活中の方は早めに聞くのもいいかもしれません。

 

≪意見の食い違い≫

Mさん

Yさんは、結婚したら二倍お金がかかると思っていたみたいで、やっていけるのか心配だったみたいです。男性は女性のように結婚後の話や愚痴を聞くことも少ないので、結婚生活についての情報が少ないように思いました。

フライパンのことでもけんかもしました(笑)。

元々、彼がブランドものの鉄製フライパンを揃えていたけど、結婚してからはほとんど私が料理するので、私が使いたいものを買いたいと言ったら、そこでけんかになりました(笑)。

鉄のフライパンはいいんだけど、大きいし重いしお手入れが必要なので、忙しい時は無理かなあと思って、別のフライパンを買いたいと言ったら、二つは必要ないと言われてしまいました。

でも勝手に買いました。それからはお互いそれについては何も言わなくなりました(笑)。使ってみたら楽だと思ってくれたのかもしれません。しばらくして、キッチンまわりはよく使う人にあわせるべきなんだって体験してみてわかったと彼が言ってくれました。言葉で伝える、話し合うのも大切だけど、時間が解決することもあるので、時間を置くのも大切だなと思った出来事でした。

センター

一緒に暮らしてみてはじめてわかることもありますね。

 

≪マリッジブルー≫

Mさん

彼は一人でいろいろ考えしまうほうで、自分から悩みを話すのは苦手みたい。ちょっとでもけんかするとこれは運命の出会いではないと思ったみたいです。

運命の人とならけんかもしないくらい相性が良いと思ってたようで、私よりロマンチストなんですよ。

なだめてもなだめても落ち着かず、あと1週間ほどで入籍というところで別れようと言われたのは、今では良い思い出です(笑)。

センター

Mさんへの愛情が深い分、こうありたいと理想のかたちがあるのかもしれませんね。

Mさん

最初、私が実家暮らだったので、そういう人は生活力がないと思ってたみたい。

一人暮らしが長いほうが生活力は上だと思ってたみたいです。

センター

でもそうでもなかった?

Mさん

結婚して半年から1年かけて、そうでもないことに気付いてくれました。人と一緒に暮らすということが自分はわかっていなかったって。

彼のほうが、人が一緒にいる生活に慣れるまで苦労したんじゃないかと思います。なじめなくてストレスになってたのかも。

実は、入籍前に、新型コロナのワクチンでアナフィラキシーショックで倒れてしまって。

人生って、いつ終わるかわからないなってあらためて思って、一緒にいれるときはいようと、彼のマンションで暮らし始めました。

センター

生活のペースが違うお二人が一緒に暮らすので、慣れるまで結構大変でしたね。

Mさん

同棲と結婚生活は全然違うなと思いました。知り合いの独身女性に、長く付き合ったカップルでさえ結婚してもうまくいかないことも多いのに、そんな短期間で結婚してうまくいくわけがないと言われたんです。

じゃあ、つきあってどの時点で決めたらうまくいくのかなって。全てわかった上でなくてもいいんじゃないか、必要なポイントだけ抑えておいたらいいんじゃないかと思いました。

 

≪実は10年前に出逢ってたかも?≫

Mさん

10年前くらい、祖父母の介護で、○○峠をよく車で通ってたんですけど、自転車で朝早く走っている人がいたんです。元気な人がいるんだなって(笑)。

その話を彼にしたら、よく通ってたって。トライアスロンの練習してたらしく。

もう、もはや彼だったのかどうか確認はできないんですけどね。

センター

そこは運命の出会いなので、Yさんだったということにしましょう。

 

Mさん

今日はセンターの○○さんとお話しするって言ったら、さっき帰ったらメモがありました。これを読んどいてくれって。

前回、お話しした時に彼が、相手の尊敬する所はないって言ったことについて、

「毎日、お弁当や家の事を継続的にしてくれてること 継続力を尊敬しています」と伝えてくださいと書き置きがありました。

オンラインで女子トーク Yさんのメモをこっそり見せてくださいました。

 

センター

それは私への伝言ではなくて、Mさんへ感謝の気持ちですね。

Mさん

喧嘩してもご飯は作るので。家族ですからね。

彼の方が結婚に対しては、出会い、付き合い、全ての段階において悩みが深かったのかもしれないですね。私は意外とそうでもなかったです(笑)。

センター

いい組み合わせですね。

夫婦の形はいろいろ。MさんとYさん、お二人でお二人の夫婦の形を作っていければいいんじゃないかなと思います。

お二人仲良く元気で一緒にいることが一番です。

 

 夫婦、家族のかたちはふたりでつくっていくもの

ふたりで考え、その時々で話しあいながら、価値観を尊重しあう

ひとりでは描けない未来もふたりなら可能性が広がる

 

理想像を作って、それに他人を当てはめるより、たったひとりと向き合うと決めて知らない自分に出会う そんなおふたりの生き方がとても素敵です!!

結婚4年目を迎え今も変わらず仲良しなおふたりです。

 

最後にMさんから

「こいのわの情報がもっと広く、いろんな人に届くといいなと思います」